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公益法人の経理業務のポイントを解説
有価証券の取引に関するQ&A
こちらでは、公益法人(公益社団法人・公益財団法人・一般社団法人・一般財団法人)における有価証券の取引に関する仕訳のよくある質問を紹介しています。
Q&A項目一覧(有価証券取引)
国債の購入
当法人は、一般社団法人です。長期運用目的（満期まで保有する予定）で、定期預金を解約し、国債を購入しました。購入代金は1,000,000円で、その手数料を5,000円支払いました。この場合、どのような仕訳を起票すればよいのでしょうか？
長期保有目的の国債の購入仕訳
＜回答＞
長期保有目的の国債は投資有価証券（その他固定資産）となります。また、取得価額には購入の付随費用を加算します。
| 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
| 投資有価証券 | 1,005,000 | 定期預金 | 1,005,000 |
＜投資有価証券＞
貸借対照表のその他固定資産の部に計上する科目。有価証券はその保有目的及び保有期間によって区分されます。
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株式の寄付による取得
当法人は、公益社団法人です。個人より使途を指定せずに、○社の株式100株の寄付を受けました。寄付を受けた時のこの株式の時価は1株500円で、当法人はこの株式を長期で保有する子こととしました。この場合、どのような仕訳を起票すればよいのでしょうか？
長期保有目的の株式の寄付による取得の仕訳
＜回答＞
長期保有目的の株式は投資有価証券（その他固定資産）となります。寄付により受取った有価証券は、その時の時価（取得時の公正な評価額）により取得価額を算定します。
| 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
| 投資有価証券 | 50,000 | 投資有価証券受贈益 | 50,000 |
＜投資有価証券＞
貸借対照表のその他固定資産の部に計上する科目。有価証券はその保有目的及び保有期間によって区分されます。
＜投資有価証券受贈益＞
正味財産増減計算書の一般正味財産増減の部に計上する科目。
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国債の売却(売却益が出る場合)
当法人は、公益財団法人です。投資有価証券に計上している国債(簿価:800,000円)を1,000,000円で売却しました。この場合、どのような仕訳を起票すればよいのでしょうか？
長期保有目的の国債の売却仕訳(売却益)
＜回答＞
保有している国債（投資有価証券（その他固定資産））について、簿価よりも高い金額で売却した場合、差額は、投資有価証券売却益という勘定で処理します。
| 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
| 現金預金 | 1,000,000 | 投資有価証券 | 800,000 |
| 投資有価証券売却益 | 200,000 |
＜投資有価証券＞
貸借対照表のその他固定資産の部に計上する科目。有価証券はその保有目的及び保有期間によって区分されます。
＜投資有価証券売却益＞
正味財産増減計算書の一般正味財産増減の部の経常外収益に計上する科目。
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国債の売却(売却損が出る場合)
当法人は、公益財団法人です。投資有価証券に計上している国債(簿価:800,000円)を600,000円で売却しました。この場合、どのような仕訳を起票すればよいのでしょうか？
長期保有目的の国債の売却仕訳(売却損)
＜回答＞
保有している国債（投資有価証券（その他固定資産））について、簿価よりも低い金額で売却した場合、差額は、投資有価証券売却損という勘定で処理します。
| 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
| 現金預金 | 600,000 | 投資有価証券 | 800,000 |
| 投資有価証券売却損 | 200,000 |
＜投資有価証券＞
貸借対照表のその他固定資産の部に計上する科目。有価証券はその保有目的及び保有期間によって区分されます。
＜投資有価証券売却損＞
正味財産増減計算書の一般正味財産増減の部の経常外費用に計上する科目。
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国債の満期償還(償還益が出る場合)
当法人は、公益財団法人です。98,250円で購入した国債が満期償還となり、100,000円を現金で受け取りました。この場合、どのような仕訳を起票すればよいのでしょうか？
国債の満期償還の仕訳(償還益)
＜回答＞
保有している国債（投資有価証券（その他固定資産））について、簿価よりも高い金額で償還した場合、差額は、投資有価証券償還益という勘定で処理します。
| 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
| 現金 | 100,000 | 投資有価証券 | 98,250 |
| 投資有価証券償還益 | 1,750 |
＜投資有価証券＞
貸借対照表のその他固定資産の部に計上する科目。有価証券はその保有目的及び保有期間によって区分されます。
＜投資有価証券償還益＞
正味財産増減計算書の一般正味財産増減の部の経常外収益に計上する科目。
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利払いの受取
当法人は、一般財団法人です。保有している国債の利息として、2,000円を現金で受け取りました。この場合、どのような仕訳を起票すればよいのでしょうか？
国債の利息受取の仕訳
＜回答＞
保有している国債（投資有価証券（その他固定資産））の利息を受け取った場合、収益として、受取利息を計上します。
| 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
| 現金 | 2,000 | 受取利息 | 2,000 |
＜受取利息＞
正味財産増減計算書照表の一般正味財産増減の部の経常収益-雑収益に計上する科目。
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